長崎県有害図書類指定問題について(1)

長崎県福祉保険部こども未来課(*1)の発表によりますと、平成21年、長崎県は僕の漫画作品「マンホール(1巻)」を有害図書類に指定しました (*2)。 長崎県から僕のもとに直接の連絡がなかったため、僕は約5年間に渡ってこの重大な事実を認知することができませんでした。 僕は先日この事実を知りまして、長崎県及び長崎県知事に対しその取り消しを求めたいと考えました。

漫画作品「マンホール」についての見解

「マンホール」には一部に暴力・恐怖表現とも解釈し得る描写が存在しますが、決してそれは有害とまで非難されるものではないと確信しております。

「マンホール」がもしも仮に表現上問題のある作品とみなされるのであれば、長崎県はその指針に沿って「マンホール」と同等か、 それ以上に過激な表現のある漫画作品を全て有害図書類に指定しなければなりません。法の適用というものは恣意的(非論理的で一貫性のない) であってはならないはずです。

僕は昨年末より東京都の弁護士法人法律事務所・オーセンス(*3)様と協議の上、「マンホール」に対する長崎県の有害図書類指定を取り消すこと を求めるための行動を起こすことを決断いたしました。


余談になりますが、同じ時期の長崎県による有害図書類指定事例を調べたところ、長崎県は文化財として認められてしかるべき江戸時代の春画に までも有害図書類の指定をしていることがわかりました(*4)

この決定などは極めて不可解で、長崎県の大衆文化に対しての無理解と、不寛容さを表しているだけでなく、これは憲法で保障されている 「表現の自由」に対する重大な侵害行為と考えます。


manhole
活動資金について

最後に、この活動は長崎県の不当な表現弾圧行為に漫画家の立場から強い抗議を表明するものであり、慰謝料や単行本の販売機会損失による損害金の 弁償を求めるものではありませんので、弁護士費用等はすべて僕個人の負担となります。

読者の皆様に購入していただいた単行本の印税分が当面の活動資金となりますので、もしもこの活動にご賛同いただけましたら「マンホール」を始め とした筒井哲也制作の単行本をご購入いただけますと大変助かります。

今後の経過は随時このホームページ上でお伝えしたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2014年2月11日
筒井哲也

長崎県有害図書類指定問題について(2)


(*1)長崎県福祉保険部こども未来課
https://www.pref.nagasaki.jp/section/kodomo-mi/

(*2)長崎県有害指定状況(平成14年度から平成24年度)より
平成20年 スクウェアエニックス社 マンホール 1巻(平成21年審議会により有害指定)
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2014/09/1412141141.pdf

(*3)弁護士法人法律事務所オーセンス
http://www.authense.jp/

(*4)長崎県有害指定状況(平成14年度から平成24年度)より
平成20年 平凡社 春画 別冊太陽(平成21年審議会により有害指定)
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2014/09/1412141141.pdf



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